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鉄道で道行

鳴門線(徳島-鳴門,968D)

C12をいくつか見てきたので、今度はC11を見に行くことにする。 5月4日、阿波海南駅から牟岐線に乗って徳島駅に到着したあと、鳴門線の発車までは時間があるので一旦,改札口を出て駅前で遅い昼食を済ませることにした。 駅ビル内や駅前には食事が出来るところが多くあり困らないが、逆にどこにするか迷ってしまった。

連休中なので下校時間になっても混雑はしないだろうとの判断で15:00発の鳴門駅行きに乗ることにする。 徳島(とくしま)駅4番線では見慣れたキハ40と47のコンビがエンジン音を唸らせて待っていてくれた,鳴門駅←[キハ40-2144]+[キハ47178]→徳島駅の2両編成で「四トク」JR四国の徳島運転所所属だ。 キハ40は両運転台でワンマン運転対応になっているがトイレが撤去されていて,単行で運行する時はトイレ無しとなる。 朝,2両編成で徳島駅に到着した列車が乗客下車後数メートル切り離されて,鳴門線と牟岐線に分かれて運用されているのを見たことがあるがキハ40ではなく新型の気動車だった。

車内はさすがに古いがドア付近のロングシートを除きクロスシートで,このキハ40はシートピッチがそれまでよりも広げられているので空間は快適であるが,座り心地は致し方ない。 25人ほどの乗客を乗せた968Dは,定刻15時ちょうどに徳島駅を発車した。 鳴門線は池谷駅から鳴門駅までをいうので、徳島駅から池谷駅までは高徳線の列車ということになる、そのため高徳線は徳島駅から高松駅へ向かう列車が上りとなることから鳴門線直通の鳴門駅行きは上りとなるが,鳴門線の始発駅は池谷駅なので厳密には鳴門駅行きは下りとなるのが正しいが高徳線に乗り入れて徳島駅まで直通する列車が多いことから高徳線での上り下りのまま走るのだろう。 徳島駅構内から延びる線路は2本あり、左側が徳島線で右側が高徳線なので佐古(さこ)駅までは複線のように見えるが単線並列区間で左側に線路を見ながら高架を登り島式ホームの佐古駅2番線に定刻の15時02分に到着した。 徳島駅を出て最初の駅だが,ここで10人ほど下車していかれた,高架から見下ろせば徳島市街地が続いていて区間利用も多いのだろう,ここから4人ほど乗車された。

高架の佐古駅を定刻15時03分に発車し,そのまま高架から降りずに街や畑を見下ろしながら走って吉野川の支流である鮎喰川を渡り、さらに吉野川橋梁を渡る。 長い鉄橋を渡り、田畑が目立ってきて15時08分定刻に吉成(よしなり)駅に到着した,4人降車されたが乗ってこられた方はいらっしゃらなかった,構内の広さから駅舎前に単式ホームがあって島式ホームもあったような広さだが、島式ホームの3番線は廃止になって事実上の相対式ホームとなっていて、駅舎前1番線は一線スルーで968Dは対向列車待ちをするため2番線に到着した。 15時12分、徳島駅行きの特急うずしお15号の通過を待って定刻15時13分に吉成駅を発車した。 田んぼのようだが蓮根畑だろうか田園地帯を走ると右手に大きな高校があって,勝端(しょうずい)駅に定刻15時15分到着,この駅も相対式ホームになっているが吉成駅と異なり駅舎前の1番線ではなく2番線が一線スルーになっているので,列車通過待ちをする場合は駅舎前の1番線に停車するので跨線橋を渡らずに済むようだ。 また,吉成駅は無人駅で車掌が集札をしていたが、ここ勝瑞駅には出札掛が居るようで車掌はホームに降りなかった。 この勝瑞駅は藍住町に属していて徳島市ではない,藍染めの産地で町名にも藍という文字が入っている。

 さらに田園地帯を進み,島式ホームが二つV字型に並んでいる池谷駅に定刻の15時19分に着いて3人ほど降りられたが,この駅には思いもよらず大勢の乗客がおられ必死に数えて25人乗られたのを確認できた。 無人駅で,西側の高徳線が1・2番線で東側が鳴門線の3・4番線となっていて跨線橋は徳島駅寄りのホーム南端にあって駅舎に向かう為の降り口もあって,上空から見るとカタカナのヨという字になっているがホーム幅が狭いためにホーム中ほどの駅舎近くには作れなかったのだろうか,跨線橋には屋根が無いので時間があればこの跨線橋から列車撮影をしたいものだが,今日は先を急ぐ。 968Dは3番線に到着して鳴門駅から来る対向列車を待ち合わせて15時23分発車した。因みに,この池谷駅はもう鳴門市内である。

左手に街道沿いの集落,右手に蓮畑を眺めながら進むうちに鳴門鯛の酒屋さんを過ぎると阿波大谷(あわおおたに)駅に15時25分定刻に到着したが,この島式ホームに列車を待つ人も降り立った人も居なかった。 そのまま25分に発車して,同じように右手に蓮畑を眺めながら走るが左手は家や藪が途切れた開けたところで見ると小高い丘になっている,南側はずっと開けているので遠くに見えているのは眉山なのだろうかと想像している間に立道(たちみち)駅に15時29分に到着した1分延着,お一人ホームに待っておられる方があって列車からはお一人降りられたので車掌さんの出番があった。

立道駅を15時30分に1分遅れで発車すると、頭上を高速道路が横切る,神戸市から海を渡って繋がっている高速道路だ,神戸や大阪へ向かう高速バスが徳島駅前に停まっていたがそれらはここを通っていくのだろう,徳島から神戸や大阪へ鉄道というのは岡山駅経由になってしまい料金面ばかりでなく時間的にも不利だ。 やがて列車は教会前(きょうかいまえ)駅に到着しお一人降りられた,ここも単式ホームで15時32分の1分遅れのままだ 。

一分遅れのまま出発し,やはり1分遅れのまま金比羅前(こんぴらまえ)駅に15時35分到着したが,ここでは単式ホームに降りた人は居なかった。 ここは駅名通り,近くに金毘羅神社があるようだ。 この辺りでも線路脇の藪から枝が伸びてきていて列車に当たって大きな音をたてることが度々あったが保線作業で勝手に切ってしまうことも出来ないのだろうが,窓ガラスが割れなければ良いのにと心配になる。 遅れたまま発車すると右手に川が寄ってきて川沿いを少し走ると撫養(むや)駅に1分遅れて到着した,ここも単式ホームで起点の池谷駅と終点の鳴門駅を除いて全てが単式ホームだ。 この辺りから市街地となり鳴門駅が近いことがわかる,左に大きくカーブしてATSが鳴動し始めて15時40分に終点の鳴門(なると)駅に到着した。 鳴門駅は終点なので島式ホームの先端部から地上に降りて駅舎へと進むようになっている,以前はこのような構造ではなかったような気がするが記憶が定かではない。駅舎側が1番線で列車は2番線に到着した。