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鉄道の記録

C12 280(小松島市)

2023年5月4日、牟岐線の南小松島駅で降りた。 小さな駅舎を出て、駅前広場の左手正面ではなく右側へ回りこんで道路を渡りそのまま通りに入っていく。 実際には、右でも左でも川に突き当たるので同じことだが、川を渡る橋は海沿いのあるので右側を 歩いた方が少し近い。 かすかに潮の香りを感じつつ大きな橋を渡る右手遠くに島のように見えるが、実際には湾になっていて対岸が見えてるが遥か遠くだ、渡り切ると交差点左手に木々に囲まれた一帯が見えてくる、ここがステーションパークでこの中にC12-280がオハフ50を従えて展示されている。

森の中に入っていくと、大きな狸がある(かなり有名らしい)。 さらに進むと、右手にC12が見えてくる。 廃線跡に沿っているのではないから、新しく線路を敷いて駅を模したホームを作ったのだろうか、姫路市のC57と違ってここはホームに上がれるしベンチもあり、散歩途中の方々が休んでおられたが駅のホームで列車を待つ姿のようだ。 さてC12だが、かなり痛んでいて錆びて穴も開いているところも多い、海が近いわりにはまだ保たれていると考えるべきか。 

模型製作の資料として撮影するので、錆びていても形さえあれば良いのだが一部欠損していたり錆びて朽ちてしまっているところがあって、保存することの大変さを感じた。 シリンダー尻棒が無い、これくらい大きな部品であれば朽ち果てたのではなく最初から付けられていないと判断できるが、小さい部品や配管などは判断が付かない場合が多いので、いくつもの保存機を訪ねて資料を増やしていくしかないのだ。 ホームに上がれるので、一脚+セルフタイマーという技を使わずに煙突やドームなどを近くから撮影できるが、キャブのガラスに格子が当てられているのは24時間だれでも近寄れるから仕方がない、キャブ内の撮影は諦めることにした。

ここのC12はオハフ50を従えている。 小松島線で実際に走っていた車両を青く塗りなおして展示しているが、ガラスに何か貼ってあるのか車内は見えない、車内は京都鉄道博物館で確認できるから、ここでは片側だけだが床下の装備や配管などを記録した。  

最後に、徳島駅からここに来るにはJR牟岐線で南小松島駅まで来て駅から少し歩く方法と、徳島駅前から徳島バスに乗って、ステーションパークの近くにある徳島赤十字病院まで来る方法がある、料金を調べたところ330円で同じだった。 道路の混み具合にもよるだろうがバスはおよそ30分位かかるようで、20分弱JRに乗って10分位歩くのと時間は変わらない。 今回は、牟岐線や鳴門線などに乗るから「四国再発見早トクきっぷ」を買ってあるので、JRにした。 休日限定だが、JR四国の普通列車に乗り放題の切符は、ワンマン運転などのローカル線で都度精算しなくて済み手間が掛からない、途中駅で降りる場合よりも徳島駅などでは車内清算ではなく精算所に並ぶことになるので時間がかかるが、これがあれば改札口をそのまま通れるので時間短縮にもなるし、阿波海南駅から徳島駅まで牟岐線全線完全乗車するだけで1,830円かかるので、往復するだけで充分もとが取れる。